Salesforceのおすすめ本と学習ロードマップ

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Salesforceの本を選ぶ基準

本は次の4つの基準で選んでください。

  • 発行年:Salesforce は年3回リリースがある。手順の本は新しいものを選ぶ
  • 読者:管理者向け、開発者向け、経営や営業向けで内容が大きく違う
  • 役割:手順の本か、考え方の本か。考え方の本は古くても価値が落ちにくい
  • 製品名:Salesforce の本でも、Sales Cloud など対象の製品が限られることがある

この記事に載せたのは、書名、著者、出版社、発行年を確かめられた本だけです。売れ行きや評価の順位では選んでいません。順番と選び方は編集部の考えです。

Salesforce学習ロードマップ

学ぶ順番は4段階に分けると整理できます。どの段階でも Trailhead(Salesforce の無料の学習サイト)を並行して使います。本で順番をつかみ、Trailhead や無料の開発者環境で手を動かす形です。

Salesforceの学習を入門、運用、資格、設計の4段階に分け、各段階で使う本とTrailheadを並べた図
本と Trailhead を組み合わせる4段階の順番
段階 目標 使う本 あわせて読む記事
1 入門 用語と全体像が分かる 図解入門 リード変換と商談
2 運用 日々の管理を回せる 運用保守ガイド、運用ガイド プロファイルと権限セット
3 資格 知識の穴を見つける 本は使わず、公式の試験ガイドと Trailhead 認定アドミニストレーターの勉強法
4 設計 理由をつけて設計できる DB設計、要件定義、洋書 共有設定の設計

入門と運用のおすすめ本

図解入門 よくわかる最新Salesforceの導入と運用

図解入門 よくわかる最新Salesforceの導入と運用は、長谷川慎著、秀和システム、2023年1月発売です。定価は税込2,420円(2026年10月31日確認、現在の価格は出版社で確かめてください)。

営業チームと情シスの初心者に向けた本です。製品の種類、オブジェクト、ページレイアウト、レポート、ダッシュボード、ユーザーの管理までを扱います。全体を見渡す最初の1冊に向いています。Flow も扱いますが、発売が2023年なので、画面の細部は今の組織と違う場合があります。

Salesforce運用保守ガイド

Salesforce運用保守ガイドは、同じ長谷川慎著、秀和システム、2023年11月発売です。定価は税込3,300円で、340ページあります(2026年10月31日確認)。

組織の設定、ユーザー、セキュリティ、オブジェクト、データ管理、業務の自動化、AppExchange まで、管理者の仕事を章ごとに扱います。分からない設定を調べる辞書のように使えます。

成果を生み出すためのSalesforce運用ガイド

成果を生み出すためのSalesforce運用ガイドは、佐伯葉介著、技術評論社、2024年4月発売です。定価は税込2,860円(2026年10月31日確認)。

設定の手順より、管理者の考え方に重点があります。学び方、会社のビジネスモデルと標準モデルの合わせ方、技術的な負債の抑え方、将来の姿の描き方へ進みます。資格を取った後に実務で迷っている人に向いています。

資格の勉強は公式の資料で進める

資格を目指す段階では、公式の試験ガイドで範囲を確かめ、Trailhead で実際に設定します。この記事では認定試験の問題集を紹介していません。範囲は版によって変わるので、まず公式の資料を見てください。

勉強の順番は認定アドミニストレーターの勉強法とApp Builder の勉強法にまとめました。資格の全体像は資格の一覧と取る順番で確かめられます。

設計と要件定義のおすすめ本

ここからは Salesforce 専門の本ではありません。設計の判断は製品が変わっても通用します。

達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版

達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版は、ミック著、翔泳社、2024年発行です。リレーショナルデータベースの設計の基本を学ぶ本です。Salesforce のオブジェクトは RDB そのものではありませんが、データの持ち方を考える土台になります。読んだ後は主従関係と参照関係の違いが理解しやすくなります。

システムを作らせる技術

システムを作らせる技術は、白川克、濵本佳史著、日経BP 日本経済新聞出版本部、2021年発行です。副題のとおりエンジニアではない人に向けて、発注側としてシステムづくりを進める方法を扱います。営業事務から異動した新任シス管やコンサルタント志望の人が、要件定義の全体をつかむのに向いています。

THE MODEL

THE MODELは、福田康隆著、翔泳社、2019年発行です。マーケティング、インサイドセールス、営業、カスタマーサクセスが連携して進めるプロセスを扱います。Salesforce の使い方の本ではありません。リード、商談、取引先のデータを、なぜ部門をまたいでつなぐのかを理解する本です。

Salesforce Platform Enterprise Architecture

Salesforce Platform Enterprise Architectureは、Andrew Fawcett 著、Packt、第4版が2023年3月発行の英語の本です。Apex の大きなアプリの構造を学びたい開発者向けです。

Salesforce Data Architecture and Management

Salesforce Data Architecture and Managementは、Ahsan Zafar 著、Packt、2021年7月発行の英語の本です。データの管理、統制、保護を扱います。アーキテクトを目指す人向けです。

読者のタイプ別の最初の1冊

新任シス管、資格を目指す人、開発者、コンサルタント志望の4タイプに最初の本を結んだ図
読者のタイプ別に、最初の1冊を選ぶ
読者 最初の1冊 次に読む本
新任シス管 図解入門 運用ガイド
資格を目指す人 図解入門 運用保守ガイド
開発者 Salesforce Platform Enterprise Architecture 達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版
コンサルタント志望 システムを作らせる技術 THE MODEL

本だけに頼らない学び方とやってはいけないこと

本と組み合わせるものと、避けたい読み方をまとめます。

  • Trailhead:画面を動かす練習に使う。本の章を読んだら、同じ内容のモジュールを1つやる
  • リリースノート:本の発行年より後の変更を確かめる。追い方はリリースのハブにある
  • 古い本:2010年代前半の Force.com という名前の本は、歴史の資料と考える。手順には使わない
  • 本番の組織:本の手順をそのまま試さない。Sandbox か開発者環境を使う
  • 比較の前提:エディションで使える機能が変わるので、エディションの違いも確かめる

Agentforce を扱う、出版社が出した日本語の専門書は、今回調べた範囲では見つけられませんでした。Agentforce は変化が早いので、当面は公式の Trailhead とヘルプを使うのが確実です。

学んだことをどう仕事につなげるかは、Salesforce人材の年収とキャリアで整理しました。

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よくある質問

Salesforceの初心者におすすめの本はどれですか?
Salesforceの初心者には『図解入門 よくわかる最新Salesforceの導入と運用』が編集部のおすすめです。製品の全体像、オブジェクト、レポート、ユーザー管理までを1冊で見渡せます。
Salesforceの勉強は本とTrailheadのどちらがよいですか?
Salesforceの勉強は Trailhead で手を動かすことを軸にして、本で全体の順番をつかむのがよいと編集部は考えます。本は最新の画面に追いつかないことがあるからです。
Salesforceの資格の勉強は何から始めればよいですか?
Salesforceの資格の勉強は、公式の試験ガイドで範囲を確かめ、Trailhead で手を動かすのが編集部のおすすめです。用語があやふやなら、先に入門の本で全体をつかむと進めやすくなります。
古いSalesforceの本は使えますか?
古い Salesforce の本は、考え方の参考にはなりますが、手順には使わないでください。機能名や画面が変わっています。特に Force.com という名前の時代の本は、歴史の資料と考えるのが安全です。