セールスフォースエンジニアはやめとけと言われる理由と、向く人の条件

このページには広告リンクを含みます。

セールスフォースエンジニアがやめとけと言われる理由

理由を4つに分けました。経験の話は「編集部の経験では」と書き、公式の仕様や公開の数字とは分けています。経験は1人の例です。

やめとけと言われる理由を、製品の仕様で避けられない点と、職場や案件で変わる点の2列に振り分けた図。ガバナ制限とApexがSalesforce上で動くことは左、技術の幅、運用の比率、働き方は右
やめとけの理由を、仕様で決まる点と働き方で変わる点に分ける
言われる理由 仕様で決まる点 働き方で変わる点
最新技術が使えない Apex は Salesforce の上で動く言語 連携や周辺技術に触れる案件かどうか
制約が多い ガバナ制限はどの組織にもある 設計の工夫に時間をかけられるか
乗り遅れる感がある リリースは年3回で、製品の学習が続く 製品の外の学習に時間を取れるか
単価や年収が伸びにくい なし 運用だけか、要件定義まで関わるか

理由1:最新技術が使えない

編集部の経験では、エンジニアとしてのストレスは、最新技術が使えないことでした。やめとけと言われる理由も、技術者としては最新技術が使えず、乗り遅れる感があるからかもしれない、と見ています。

これは1人の感じ方で、割合を測った統計はありません。

公式の仕様として確かめられることは次の通りです。Apex は Salesforce Platform のサーバーで動く言語で、公式のガイドは Salesforce 向けの Java のようなものと説明しています。つまり、言語や実行環境を自分で選ぶ仕事ではありません。

一方、変わる部分もあります。2026年11月1日に見た公開求人には、歓迎条件に API 連携やデータ統合の実装、AWS や GCP での開発と運用を挙げるものがありました。外部連携の案件なら、Salesforce の外の技術にも触れられます。考え方は外部連携の方式にまとめました。

判断の基準はこうです。

  • 言語や基盤を自分で選びたい人には、不満が残りやすい
  • 新しい技術を業務で使うこと自体が目的なら、配属前に案件の技術を聞く
  • 業務に効くなら使う技術にこだわらない人には、大きな問題になりにくい

理由2:ガバナ制限の中でカスタマイズする

編集部の経験では、Salesforce は制約が多い中でカスタマイズする必要があり、ガバナ制限もその1つでした。

ここからは公式の仕様です。Apex は複数の顧客が同じ基盤を使う環境で動くので、処理が資源を独占しないように上限があります。超えると実行時例外になり、コードで処理できません。

1トランザクションの制限 同期 非同期
SOQL の発行回数 100 200
SOQL で取れるレコード数 50,000 50,000
DML の発行回数 150 150
DML で処理するレコード数 10,000 10,000
ヒープサイズ 10 MB 25 MB
CPU 時間 10,000ミリ秒 60,000ミリ秒

値は Winter ’27 の Apex Developer Guide で確かめました。Batch Apex は execute ごとに数え直します。スケジュール Apex は非同期の機能ですが、同期の制限が適用されます。

これは本当の点です。職場を変えても、この仕組みはなくなりません。ただ、制限に合わせた書き方があります。

書き方はSOQL の基本、Flow の場合はFlow の一括処理で確かめられます。

理由3:技術の流れに乗り遅れる感がある

編集部の経験で言う「乗り遅れる感」は、最新技術を使えないことから来るものです。

公開情報で見ると、Salesforce の中で学ぶことが少ないわけではありません。リリースは年3回、資格は1つごとに年1回の更新があります。学習の負担はあるのに、その学びが製品の中に偏りやすい。ここが、外の技術と比べたときの不安につながると編集部は見ています。

変わる点は、学ぶ時間の使い方です。製品の外でも通じる経験は、データ設計、外部連携、業務の整理です。関連の持ち方のような設計の考え方は、他の製品にも応用できます。更新の負担は資格の更新の記事とリリースのハブで減らせます。

AIの影響は確かめられる範囲で見る

Salesforce の CEO の Marc Benioff 氏は、2026年1月の記事で、AI で生産性が上がったので自社のエンジニアの人数をほぼ増やしていないと話しています。これは Salesforce 社内の話です。利用企業やパートナー企業の採用がどう変わったかの統計は見つかりませんでした。

開発の道具としては、VS Code の拡張である Agentforce Vibes が公式に用意されています。市場の側では、レバテックフリーランスの掲載案件を2026年10月31日に集計すると、939件の求めるスキル欄で、Apex が184件、要件定義が178件、Agentforce が3件でした。大半は募集終了の案件なので、今の需要を示す数字ではありません。読み直すと件数も変わります。

ここからは編集部の見方です。手順が決まった作業は AI に移りやすく、業務を聞いて設計に落とす仕事は残りやすいと考えます。将来の数字は確かめられないので、言い切りません。

理由4:年収や単価が伸びにくい

編集部の経験では、年収は600万円ぐらいが多いという感覚です。これは本人の感覚で、統計ではありません。平均や相場として読まないでください。

公開求人の数字は別に見てください。2026年10月31日にマイナビ転職と Green の65件を集計し、題名で編集部が分類すると、求人に書かれた年収の範囲は次の通りでした。その他の3件は表から外しています。募集条件で、実際に支払われた額ではありません。

職種 件数 下限の中央値 上限の中央値
エンジニア 20件 475万円 700万円
コンサルタント・PM 30件 500万円 800万円
社内・運用 12件 400万円 725万円

フリーランスの週5日の掲載案件を題名で分類すると、中央値は運用保守が72.5万円、上流・コンサルが90万円でした。大半は募集終了の案件で、表示は上限の額です。運用が悪いという話ではありません。要件定義に移れば誰でも上がるとも言えません。

働き方も職場で変わります。同じ集計の週5日案件784件のうち、フルリモートは267件でした。社員の残業時間を Salesforce の職種に絞った公開統計は見つかりませんでした。年収の見方はキャリアのハブ、案件の数字はフリーランスの単価の記事を見てください。

向く人と向かない人の条件

編集部の経験では、どこまでいっても Sales のための製品なので、営業や経営を意識できる人は向いているかもしれない、と見ています。公式の仕様の話ではなく、1人の見方です。

下の表は、経験と仕様を合わせて編集部が整理した条件です。

何を面白いと感じるかで向く人と向かない人を分けた図。営業や経営の課題、制約の中の設計、業務の整理は向く側、言語や基盤を選びたい、新技術を使うこと自体が目的は向かない側
向く人と向かない人を、仕事で何を面白いと感じるかで分ける
見る点 向く人 向かない人
関心 営業や経営の課題 技術そのものの新しさ
制約 制限の中で設計を工夫できる 言語や基盤を自分で選びたい
学び 年3回のリリースを追える 製品の更新を追う時間が取れない
話す相手 営業や経営の人と話したい 技術者とだけ仕事をしたい

やめるか続けるかを迷ったら、次の順に確かめてください。

  • 不満の理由が、ガバナ制限など仕様の側にあるなら、職場を変えても残る
  • 不満の理由が、運用だけの毎日にあるなら、案件や職場を変えれば解決する余地がある
  • 業務の話が苦にならないなら、要件定義に近い仕事で強みにしやすい

未経験からの入り方はSalesforce未経験の入り方にまとめました。

よくある質問

セールスフォースエンジニアはやめとけと言われるのはなぜですか?
セールスフォースエンジニアがやめとけと言われる主な理由は、使える技術が製品の仕組みに縛られること、ガバナ制限の中で作ること、技術の流れに乗り遅れる感覚があることです。編集部の経験でも、技術者としてのストレスはこの点にありました。
Salesforceのガバナ制限とは何ですか?
Salesforceのガバナ制限は、共有の環境で Apex が資源を独占しないように設けられた上限です。1トランザクションの同期処理で、SOQL は100回、DML は150回までです。超えた場合の例外はコードで処理できません。
セールスフォースエンジニアに向いている人はどんな人ですか?
セールスフォースエンジニアに向いているのは、営業や経営を意識して、業務の課題から考えられる人だと編集部の経験では見ています。決められた制約の中で設計を工夫することを楽しめる人にも合います。
AIでセールスフォースエンジニアの仕事はなくなりますか?
AIでセールスフォースエンジニアの仕事がなくなるかは、確かめられる統計がありません。Salesforce の CEO は自社のエンジニアの人数をほぼ増やしていないと話しましたが、これは Salesforce 社内の話で、利用企業の採用の話ではありません。