Salesforce のエディションとライセンスの種類を図解:料金と機能制限の違い

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エディションとライセンスの違い

エディションは組織(org)ごとに1つ決まります。ライセンスは、そのユーザーが Sales の機能を使えるか、Platform の機能だけかといった権利です。別の製品のライセンスを足すこともできます。

この記事の料金と機能は、公式の Sales の料金ページを2026年10月31日に確かめたものです。Service など他の製品では、同じ名前でも中身が変わります。料金は変更されることがあるので、契約の前に必ず公式と見積で確かめてください。

Core、Advanced、Max への置き換え

旧エディションから新エディションへの対応を示す図で、Enterprise が Core に、Unlimited が Advanced に、Agentforce 1 が Max に対応する
2026年9月に発表された、旧名と新名の対応

Salesforce は2026年9月3日に、Sales、Service、Industries 向けの新しいエディションを発表しました。料金ページの FAQ によれば、対応は次のとおりです。

  • Core は Enterprise の後継
  • Advanced は Unlimited の後継
  • Max は Agentforce 1 の後継

名前だけの変更ではありません。公式の発表では、3つのエディションすべてに Agentforce の AI 機能、Slack、Tableau Next、データセキュリティ、Premier Success Plan がまとめられ、Flex Credits(AI の利用に使う単位)が含まれます。

既存の契約への影響は次のとおりです。

  • 旧エディションの価格は変わらないと発表されている。
  • Agentforce 1 の顧客は、追加費用なしで Max へ移れる。
  • 移る時期は担当の営業に相談する形になっている。

エディション別の料金

Starter Suite、Pro Suite、Core、Advanced、Max の順に階段状に並び、Core 以上で API と承認プロセスが含まれることを示す図
Core の段で、API と承認プロセスが含まれるようになる
エディション 円(1ユーザー月額) 米ドル 請求 Flex Credits(年、組織あたり)
Free Suite 0円 $0 なし なし
Starter Suite 3,000円 $25 月払い、年払い なし
Pro Suite 12,000円 $100 年間契約 なし
Core 23,400円 $195 年間契約 50万
Advanced 47,400円 $395 年間契約 100万
Max 66,000円 $550 年間契約 275万

確認日は2026年10月31日です。金額は Sales の料金ページの表示で、現在の価格は公式で確かめてください。料金ページの円の金額には、税込か税抜かの記載がありません。「税抜」と書かれているのは、比較表の API の追加料金だけです。AI 機能は Core 以上で足せます。

機能制限の違いの早見表

比較で差が出るのは、次の行です。公式の比較表をもとに、列をまとめました。

機能 Starter Suite Pro Suite Core Advanced Max
Web Services API なし 追加 $25(税抜) 含む 含む 含む
Flow Builder なし 5フローまで 含む 含む 含む
承認プロセス なし なし 含む 含む 含む
Quotes(見積) なし 含む 含む 含む 含む
テリトリー なし なし 含む 含む 含む
高度な売上予測 なし なし 含む 含む 含む
レコードタイプ 含む 含む 含む 含む 含む
ロールと権限 含む 含む 含む 含む 含む
Developer Sandbox なし 含む 含む 含む 含む
Partial Sandbox なし なし 1つ 1つ 1つ
Full Sandbox なし なし 追加購入 1つ 1つ
データ容量 10GB/組織 10GB/組織 10GB/組織+20MB/ユーザー 1GB/ユーザー 1GB/ユーザー
Flow Orchestration なし 追加購入 追加購入 追加購入 追加購入

比較表は、レコードタイプとロールの有無を示していますが、数の上限は書いていません。

上限の数字は旧名で読む

公式ヘルプの Edition Allocations の値を、書かれている名前のまま載せます。

上限 Starter Pro Suite Enterprise Unlimited
カスタムオブジェクト 0 50 200 2,000
Flow とプロセス(合計) ヘルプの表に記載なし 5 4,000 4,000
有効な Flow とプロセス ヘルプの表に記載なし 5 2,000 2,000
権限セット(組織で作成) ヘルプの表に記載なし 10 1,000 1,000

API の呼び出し回数も、公式は旧名で説明しています。24時間の枠は、10万回にライセンス数×単位を足した値です。Salesforce ライセンスの単位は Enterprise で1,000回、Unlimited で5,000回です。たとえば Enterprise で15ライセンスなら11万5,000回で、この枠は組織全体で共有します。

連携が多い組織は、ここを必ず計算してください。設計の考え方は外部連携パターンの記事で扱っています。

Platform ライセンスは別の製品

独自アプリだけを使う人には、Sales のライセンスを配らずに済む場合があります。

製品 円(1ユーザー月額) 米ドル カスタムオブジェクト 向いている人
Platform Starter 3,000円(年間契約) $25 10 少数の独自アプリを使う部門
Platform Plus 12,000円(年間契約) $100 110 業務アプリを広く作る部門

ただし、標準の商談やリードの扱いは Sales のライセンスとは異なります。「商談も見せたい」という要件があれば、配る前に使えるオブジェクトを確かめてください。権限の設計はプロファイルと権限セットの記事が参考になります。

エディションの選び方

外部連携や承認プロセスが要るなら Core、Full Sandbox や高度なセキュリティが要るなら Advanced、という選び方の流れ図
必要な機能から選ぶ流れ

編集部のおすすめの判断の順番は次のとおりです。

  1. 基幹システムやMAとの連携があるか。あるなら API が要る。Pro Suite に追加するか、Core にするかを比べる。
  2. 承認の仕組みが要るか。承認プロセスは Core から。
  3. 自動化はいくつ要るか。Pro Suite の5フローは、部門の要件が増えるとすぐ埋まる。
  4. 本番と同じデータで試す必要があるか。Full Sandbox が標準で付くのは Advanced から。
  5. AI エージェントをどこまで使うか。Max には営業向けの Agentforce が含まれる。Core 以上は AI 機能を足せる。

30人の営業が年間で使う場合の単純計算は次のとおりです。

エディション 計算 年額(表示価格)
Pro Suite 12,000円 × 30人 × 12か月 432万円
Core 23,400円 × 30人 × 12か月 842万4,000円

差の410万円ほどで API、Flow の枠、承認プロセス、Partial Sandbox が付きます。Pro Suite に API を足すと1人月額25米ドルが上乗せされるので、連携がある前提なら差は縮まります。実際の金額は見積で変わります。

新エディションで実務が変わる点

  • 見積と社内資料:旧名と新名を併記する。検索で見つかる情報の多くは旧名のまま。
  • 公式ヘルプ:機能の対象エディションは旧名で書かれたものが多い。自組織の版を確かめて読む。
  • 連携する製品:対応エディションが旧名のままの資料がある。契約の前に新名との対応を確かめる。

リリースごとの変更はリリースのハブで追っています。設計の全体は設計ガイドにまとめました。

よくある質問

Salesforce の Enterprise Edition はなくなったのですか?
料金ページの新しい名前では、Enterprise の後継が Core、Unlimited の後継が Advanced、Agentforce 1 の後継が Max です。既存の旧エディションの価格は変わらないと公式は説明しています。
Salesforce のライセンス料金はいくらですか?
2026年10月31日に確かめた Sales の表示は、1ユーザー月額で Starter Suite 3,000円、Pro Suite 12,000円、Core 23,400円、Advanced 47,400円、Max 66,000円です。最新の金額は公式で確かめてください。
Pro Suite で API は使えますか?
Pro Suite に API は標準で含まれません。比較表では1ユーザー月額25米ドル(税抜)の追加で使えると書かれています。Core 以上は標準で含まれます。
Platform ライセンスと Sales のライセンスの違いは何ですか?
Platform Starter と Platform Plus は独自アプリを作る用途の別の製品です。カスタムオブジェクトの数の枠が決まっていて、Sales のエディションとは別に比べます。